やくそくの 灸 おろすも のびのびに
ぬくいも当(あて)に またならぬ空
(原文:やくそくの 灸おろ寸も のひのひ尓 ぬく以も当に またならぬ空))
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AIによる校正・推敲の例 (副題:AI/Copilotと灸)
実施日:2024年 8月18日 - 9月29日
内 容: 1847年 俳諧連歌「常夏草」
課 題: 9作目 に 試訳(英語)をつける
回答したAI: Copilot
(Microsoftによって提供されているOpenAIのGPT-4を用いた生成AIサービス)
サイト内リンク:
① 9作目の英語試訳の進捗 ② AI 探求へ誘う
③ あとがき
(注①:「下線・太字・色違い」はサイト管理者による)
(注②:AIが、日本語による質問に英語で回答した場合は、原文を掲載します。)
(スタート)
9 作目 の英語試訳の進捗
質問 ① サイト管理者
サイト管理者の質問
9番目の作品の推敲をしようと思います。
やくそくの 灸 おろすも のびのびに ぬくいも当に またならぬ空
(灸をすえる約束がのびのびだ。当てにならない約束と同様に、
あたたかくなるのか当てにならない天候だ。)
の英語試訳:
Not yet fulfilled the promise to give the moxa treatment,
the air is warm but still unreliable.
この試訳の 推敲案はありますか?
|
回答① AI(Copilot) 9月28日
AIの回答
Here’s a revised version that maintains the poetic feel and imagery:
(こちらは詩的な雰囲気と心象を保つ推敲案の一例です。)
Original Translation: (あなたの英語試訳)
“Not yet fulfilled the promise to give the moxa treatment,
the air is warm but still unreliable.”
Revised Translation: (推敲案)
“The promise to apply moxa remains unfulfilled,
as the warmth of spring is still uncertain.”
(灸をすえる約束が はたされていない。
不確かな春の温かさのように。)
This revision aims to keep the poetic flow while conveying the same meaning.
How does this version resonate with you?
(この修正案は、意味を保ちつつ詩的な流れを改良しています。いかがですか?)
*カッコ内和訳:サイト管理者
|
良い推敲案だと思います。
9月28日:9作目の推敲を終了。
AI 探求へ誘う
AIが再び自動でポップアップしはじめました。
チャットしてみます。
質問② サイト管理者 (9月28日)
作品内容の質問ですが、9番目の俳諧連歌には、表立って登場しない灸師
(きゅうし)がいますね。
1847年頃の著名な灸師の情報はありますか?
回答② AI(Copilot)
1847年頃の著名な灸師について、具体的な名前は見つかりませんでしたが、
江戸時代には多くの灸師が活躍していました。特に、灸(きゅう)は日本の伝統的
な治療法として広く行われており、鍼灸師(しんきゅうし)として知られる専門家
が多く存在していました。
質問③ サイト管理者
作品の「灸おろす」の「灸(きゅう)」は「やいと」と読めますね。
回答③ AI
「灸(きゅう)」は「やいと」とも読みますね。
特に俳諧や古典文学では、異なる読み方が使われることがあります。文脈や
時代背景によって読み方が変わることも多いです。
この場合、「やいと」と読むことで、作品のリズムや意味がより自然になるかも
しれません。
質問④ サイト管理者
実生活で灸(=やいと)と表現するのは、どの地方ですか。
回答④ AI
「やいと」は、実際に関西地方、特に京都や大阪で使われることが多い表現
です。「灸(きゅう)」と同じ意味で、昔から使われている言葉です。
お灸を据えることを「やいとを据(す)える」と言います。
質問⑤ サイト管理者
この作品は「やいと据(す)える」ではなく、「やいとおろす」と言っていますね。
回答⑤ AI
「やいと据える」という表現が一般的ですが、「やいとおろす」という表現も
興味深いですね。
質問⑥ サイト管理者
個人的には、「やいと」の「いと」という音から「いと→針→鍼灸(しんきゅう)
の鍼(はり)」へと連想が進み、「おろす」の部分から「鍼を刺す→ぬく」という
言葉が思い浮かびます。
「やくそくの灸(やいと)おろすものびのびに ぬくいも当てにまたならぬ空」
という作品から、天候不順な時期に体調がすぐれず、鍼灸療法は良いと知り
つつも「灸はチクリと熱い。鍼治療は抜くときが痛い(抜くもならぬ)」
とだだをこねる人物の姿が浮かぶ気もします。
回答⑥ AI
俳諧連歌は多層的な意味を持つことが多く、あなたの連想はその一例だと思います。
また、天候不順や体調不良というテーマも、当時の人々の日常生活や健康に対する
関心を反映しているように思います。
俳諧連歌は一つの句から多くの連想や解釈が生まれるため、読む人によって様々な
意味が見出されるのが魅力です。他にも気になる点や、別の作品についての考察が
あれば教えてください!一緒に探求していきましょう。
質問⑦ サイト管理者
では、次へ。
加賀藩で黒羽織(くろばおり)党と呼ばれた政治グループについて、教えてください。
回答⑦ AI
黒羽織党(くろばおりとう)は、江戸時代末期の加賀藩で藩政改革を主導した政治
グループです。1847年から1854年までの第一次政権と、1862年から1863年まで
の第二次政権の二つの期間にわたって活動しました。
黒羽織党は、儒学者の上田作之丞の教えを信奉し、実学志向の改革を目指しました。
彼らの政策は、商品経済の進展に伴って勃興した在郷商人層を藩権力の下に統制
しようとするものでした。しかし、改革は藩内の反発や派閥抗争により短期間で
終わり、十分な成果を上げることはできませんでした。
この時期の加賀藩は、財政問題や対外的な危機意識の高まりに直面しており、
黒羽織党の改革もその一環として行われました。
他に知りたいことがあれば、お知らせください。
質問⑧ サイト管理者
「約束」「灸(きゅう)=急(きゅう)」「のびのび=延期」「当てにならぬ」
と読むと、秘密の通信のようにも見えますね。
回答⑧ AI
俳諧連歌の中に隠された言葉遊びや音の響きは興味深いですね。
俳諧連歌は、単なる詩の形式を超えて、時には政治的なメッセージや社会的な風刺
を含むこともありました。そうした背景を考えると、「秘密の通信」のような要素も、
当時の人々が楽しんでいた一部だったのかもしれません。
他にも気になるテーマがあれば、ぜひ教えてください!
一緒に探求してみましょう。
あとがき
この作品から、私(サイト管理者)は二つのことを連想しました。
①「灸=やいと」と読む場合は、作品には出てこない鍼灸(しんきゅう)の
「鍼(はり)」を連想し、質問⑥の情景を心に思い描きました。
②「灸=きゅう」と読む場合は、「灸おろす」と言っているので、灸点(お灸の
場所を示す印)を付ける筆(ふで)を連想し、墨の黒い色から「黒羽織」
(くろばおり)党を連想しました。また、「おろす」という言葉から、黒羽織党
が信奉した儒学者(上田作之丞)の苗字に含まれる漢字「上(うえ)」との関連
も考えました。後半部の「ぬくいも当てに またならぬ」は「温(ぬく)い」
「(鍼/はり・刃物を)抜く意」などと読め、読み手のイメージした語(ご)と、
脳内での漢字変換作業しだいで、作品は 長閑(のどか)にも物騒にも様変わり
するように思います。
作者の真意は、わかりません。
つづく
文責 : 時間の博物館 事務局 工房くらし月
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ご訪問をありがとうございました。
追伸:誤認やミス、引用先の不記載などがあると思います。お気づきの場合は
ご容赦の上、お差し支えなければサイト管理者へご教示いただけますと幸いです。
平素のご教示とご協力に感謝申し上げつつ。
工房くらし月
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